外壁塗装の見積りを取る前に、だいたいいくらなのかを知っておきたい。そう思って調べ始めた方が多いはずです。
結論から申し上げます。一軒家(30坪・2階建て)の外壁塗装は、外壁だけなら80万〜120万円。真ん中を取ると100万円前後が相場です。
屋根まで同時に塗るなら、シリコン塗料で120万〜130万円ほどになります。幅を作るのは、家の形と傷み具合です。ただ、この数字だけを覚えて終わりにすると、見積りを比べる段になって困ります。金額の根拠は坪数ではなく、実際に塗る面積で決まるからです。
この記事では100万円の中身を7項目に分解し、価格の根拠を追える形にします。提示された料金が妥当かを、ご自身で検算する手順まで書きました。書いているのは、山形県鶴岡市の塗装店です。庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)の家を30年塗ってきました。
この記事でわかること
- 一軒家(30坪・2階建て)と平屋の相場、20坪〜50坪の坪数別一覧
- 坪数から出した相場が外れる理由と、塗る面積・足場面積の出し方
- 100万円の内訳7項目。人件費と足場代で約7割を占める仕組み
- 工程別・塗料グレード別の平米単価と、公共工事設計労務単価を使った検算方法
- 缶数から見積りを検算する手順と、缶数を書けないという職人側の言い分
- 鶴岡市・酒田市の補助金が使える条件(外壁塗装だけでは対象外)と、足場を活かす組み合わせ方
- 庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)ならではの費用要因
目次
- 外壁塗装の相場は、一軒家(30坪・2階建て)で100万円前後です
- 戸建ての坪数別相場一覧|20坪・30坪・40坪・50坪
- 坪数から出した相場が外れる理由|塗る面積は実測で決まります
- 100万円の中身|費用の内訳を7項目に分けます
- 平米単価で見る外壁塗装の価格|塗料グレード別と工程別の料金
- 見積りの金額が妥当か、缶数で検算する方法
- 金額が上下する6つの要素
- 庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)で見積りを取るときに効いてくる地域の事情
- 相場の上限帯は何にお金がかかっているのか|多彩仕上げという選択肢
- 鶴岡市・酒田市の補助金は外壁塗装に使えるのか
- 費用を抑える方法|効くもの・効きにくいもの
- 安い見積りは、どこが削られているのか
- 相場がわかった次にやること|見積りの取り方と確認3点
- 外壁塗装の相場に関するよくある質問
- まとめ|相場は「面積×単価+足場」で決まります
外壁塗装の相場は、一軒家(30坪・2階建て)で100万円前後です
まず全体像からお伝えします。一軒家の外壁塗装は、30坪・2階建て・シリコン塗料で外壁のみなら80万〜120万円が目安です。
40万円もの幅があるのは、家の形と傷み具合が一軒ずつ違うからです。同じ30坪でも、塗る壁の面積は同じになりません。
ここでは3つのパターンに分けて数字を置きます。
一軒家(2階建て)の相場
もっとも多いのがこの形です。延べ床30坪、総2階に近い間取り、外壁はサイディングとします。この条件で外壁だけを塗ると80万〜120万円になります。
コーキングは、サイディングの継ぎ目に詰めるゴム状の防水材です。撤去して入れ替えるのが打ち替え、上から重ねるのが増し打ちです。
下限に近づくのは、傷みが浅く増し打ちで済む家です。上限に近づくのは、打ち替えと下地補修がひととおり必要な家です。
二階建ての外壁塗装の相場を調べてこられた方も、まずはこの帯を基準にしてください。
平屋の相場
平屋は2階建てより大幅に安い、と思われがちです。ところが同じ延べ床で比べると、そこまで下がりません。
理由は2つあります。一つは屋根と基礎の面積が2階建ての倍近くになることです。もう一つは、外周が長くなって足場の長さが伸びる点にあります。
30坪の平屋なら、外壁のみで70万〜100万円ほどが目安です。足場が低いぶんは下がりますが、外周が伸びるぶんで相殺されていきます。
外壁と屋根を同時にした場合
屋根も一緒に塗ると、総額はこう変わります。塗料のグレード別に並べました。
| 塗料グレード | 耐用年数の目安 | 総額(30坪・屋根含む) |
|---|---|---|
| ウレタン | 8〜10年 | 100〜120万円 |
| シリコン | 12年前後 | 120〜130万円 |
| フッ素 | 15〜20年 | 140〜150万円 |
| 無機 | 20〜25年 | 170〜180万円 |
この年数は、メーカーが言う「期待耐用年数」に近い考え方です。日本ペイントの用語解説に定義が載っています。
汚れやチョーキング(手のひらでこすると白い粉が付く現象)、変退色、表層のひび割れが進む時期です。塗膜の寿命で下地を守る機能が期待できなくなる、と予想される目安の時期を指します。
立地や施工条件で前後する数字です。カタログの年数がそのまま出ると考えないでください。
戸建ての坪数別相場一覧|20坪・30坪・40坪・50坪
ご自宅の坪数から当たりを付けたい方に向けて整理します。延べ床が10坪増えるごとに、外壁塗装の総額はおよそ20万円ずつ上がります。
下の表は、総2階に近い一般的な形の家を想定した概算です。外壁面積は延べ床の平方メートル数に1.2〜1.5を掛けて置いています。
| 延べ床 | 想定外壁面積 | 外壁のみ(シリコン) | 外壁+屋根(シリコン) |
|---|---|---|---|
| 20坪 | 約80〜100㎡ | 60〜90万円 | 90〜110万円 |
| 30坪 | 約120〜150㎡ | 80〜120万円 | 120〜130万円 |
| 40坪 | 約160〜200㎡ | 100〜140万円 | 140〜160万円 |
| 50坪 | 約200〜250㎡ | 120〜170万円 | 170〜200万円 |
凹凸や下屋の多い家は上限側に寄ります。総二階の四角い家なら下限側です。
あくまで出発点の数字です。この表で見当を付けてから、実測で詰めていく順番になります。
二階建てと平屋で金額が変わる理由
同じ延べ床でも、二階建てと平屋では内訳の重心がずれます。
二階建ては壁が多く、屋根が小さくなります。平屋はその逆で、壁が少なく屋根が大きい形です。外壁だけを塗るなら平屋が安く、屋根まで含めると差はぐっと縮まります。
足場も同じ話です。平屋は高さが低いぶん足場の面積(架面積)が減りますが、外周が長いので単純には安くなりません。
坪数から出した相場が外れる理由|塗る面積は実測で決まります
ここが相場記事でいちばん抜けやすい部分です。坪数は床の面積であって、塗るのは壁。この2つは連動しません。


現場を回っていると、坪数から出した概算が2割ずれることは珍しくありません。だから私たちは、必ず面積を出し直してから見積りを組みます。
同じ30坪でも、外壁120㎡の家と150㎡の家があります
凹凸の多い家、出っ張りや下屋(1階部分の小さな屋根)の多い家は、壁の面積が増えます。総二階の四角い家なら少なくて済むほうです。
実際、同じ30坪でも外壁が120㎡の家と150㎡の家があります。差は30㎡です。㎡単価3,000円なら9万円の違いになります。
坪単価という言い方が正式な見積書に向かないのは、この理由によります。
窓の面積を引くか引かないか
塗るのは壁だけです。窓と玄関の分は差し引きます。開口部の割合は通常15〜20%、窓の多い家では30%に届く数字です。
ここを引かずに外周×高さだけで出すと、面積は必ず大きく出ます。逆に小さく見積もられれば、塗料が足りずに薄く伸ばすことになりかねません。
私たちは図面と実測を突き合わせて出します。図面が残っていないお宅では、メジャーとレーザー距離計を持って家を一周します。拾うのは壁の一面ずつです。
足場は壁より大きい面積で計算します
足場は壁にぴったり付けては組めません。人が作業する幅が要るので、外壁からおよそ30センチ離して立てます。
足場は板の幅と作業空間で、壁から1メートル近く外側に立ち上がります。この張り出しを見込んで、外周に約8メートルを足すのが現場の慣用式です。外周30メートルの家なら、足場は38メートル分で計算します。
概算式は(外周+約5〜8メートル)×(軒の高さ+0.5〜1メートル)です。軒高6メートルの2階建てなら、38メートル×7メートルで約266平方メートルになります。㎡単価は600〜1,000円を見込みます。
この架面積に当てはめると16万〜27万円という帯です。見積書で足場・養生が15万〜20万円に収まるのは、平米単価が600〜700円に収まるためです。
自社で足場を持つ会社や、架設業者と直接取引する会社は、この水準に収まります。700円を超える幅は、あいだに会社が入る場合まで含んだ数字になります。
見積書の足場面積が壁面積より大きいのは、これが理由です。水増しではありません。
100万円の中身|費用の内訳を7項目に分けます
内訳を知ると、見積りの見え方が変わります。外壁塗装の費用は人件費と足場代で約7割、塗料代は約2割です。


塗料のグレードを1段下げても総額がさほど下がらないのは、この比率のためです。安くしたければ、削るべき場所は塗料ではありません。
30坪の外壁塗装を7項目に分けると、こうなります。
| 項目 | 金額の目安 | 何で決まるか |
|---|---|---|
| 足場・養生 | 15〜20万円 | 建物の外周と高さ |
| 高圧洗浄 | 2〜5万円 | 洗う面積と汚れの重さ |
| コーキング打ち替え | 15〜25万円 | 目地の総延長 |
| 下地補修 | 3〜10万円 | ひび割れと反りの程度 |
| 外壁塗装(3回塗り) | 40〜60万円 | 塗装面積と塗料グレード |
| 付帯部塗装 | 10〜20万円 | 雨樋・破風・軒天などの量 |
| 諸経費 | 工事金額の10〜15% | 現場経費と一般管理費 |
諸経費を除く6項目を足すと85万〜140万円になります。ここに諸経費の10〜15%が乗ります。
屋根塗装を同時に行うなら、加算は25万〜45万円です。この金額に入るのは、屋根の塗装施工費だけではありません。
塗装施工費そのものは、60〜80㎡に2,500円前後を掛けた帯です。ここに下地処理と縁切り、棟板金の補修が乗ります。
縁切りは、塗料でふさがった屋根材のすき間を作り直す作業です。棟板金は屋根のてっぺんを覆う金属を指します。屋根は塗るだけで終わらないぶん、単価表の数字より膨らみます。
坪数別の表にある「外壁+屋根 120万〜130万円」は、屋根の下地が健全な場合の数字です。棟板金の交換や広い範囲の下地補修が入れば加算は45万円側に寄り、総額は150万円前後になります。
下限側も同じ考え方です。外壁が80万円で収まり、屋根も面積が小さく下地が健全なら、加算25万円で105万円に届きます。表を120万円からとしたのは、屋根まで塗る家では足場と養生の規模が一段上がるためです。実際には120万円台に落ち着きます。
この85万〜140万円という帯は、冒頭の80万〜120万円より上下とも高く出ています。上限の140万円は、6項目すべてを上限で足した数字だからです。
下限の85万円が冒頭の80万円を超えるのは、コーキングを打ち替えで見込んでいるためです。目地の傷みが浅く増し打ちに変われば、ここから数万円下がります。実際の見積りは、どこかが必ず下限側に寄るものです。だから100万円前後に落ち着きます。
コーキングの材料費は1メートルあたりで出せます
コーキングが15万〜25万円と幅を持つ理由も、数字で追えます。
カートリッジ1本330ミリリットルで、幅10ミリ×深さ10ミリなら約3メートル打てます。6リットル缶なら60メートル打てる計算です。教科書上のロスは20%を見込みます。
サイディングで目地の総延長が180メートルある家で試します。打ち替えならロス込みで216メートル分、6リットル缶で約4缶です。1メートルあたり約350円の材料費になります。
増し打ちは既存材を残して重ねるので、使う量が半分ほどで済みます。約2缶、1メートルあたり約175円という水準です。
打ち替えと増し打ちで金額が違うのは、既存材の撤去手間に加えて、この材料量の差があるからです。材料費に撤去と打設の手間が乗って、15万〜25万円の帯になります。
諸経費は何に使われているのか
いちばん分かりにくい項目でしょう。中身は2階建てになっています。
1つは現場経費です。交通費、駐車場代、産業廃棄物の処分費、労災保険料、書類の作成費などが入ります。もう1つが一般管理費で、事務所の維持費や事務スタッフの人件費が該当します。
目安は工事金額の10〜15%です。小さい工事ほど比率は上がります。
人件費が妥当かは公表資料で確かめられます
人件費の水準は、公的な資料で確認できます。国土交通省と農林水産省が毎年公表している公共工事設計労務単価です。
令和8年3月から適用される単価で、山形県の塗装工は1日あたり32,900円です。所定労働時間内8時間あたりの金額を指します。
| 県 | 塗装工の労務単価(1日8時間) |
|---|---|
| 山形県 | 32,900円 |
| 宮城県 | 33,400円 |
| 福島県 | 33,300円 |
| 新潟県 | 31,000円 |
| 秋田県 | 29,600円 |
ひとつ注意があります。この単価に法定福利費や現場管理費、一般管理費は含まれていません。会社が負担する保険料などは、この外側に乗ります。
出典は国土交通省・農林水産省が公表する令和8年3月からの公共工事設計労務単価です。誰でも見られる資料ですから、一度開いてみてください。
平米単価で見る外壁塗装の価格|塗料グレード別と工程別の料金
総額を比べる前に、単価で見る癖を付けてください。外壁塗装の金額は、工程ごとの平米単価に数量を掛けて積み上げたものです。


数量が違えば総額が違うのは当たり前です。単価と数量に分けて初めて、2社の見積りは比べられる形になります。
工程別の平米単価
工事の料金は、この単価の積み上げです。工程ごとの実勢単価を並べます。地域と現場条件で上下しますが、桁が違えば理由を聞く手がかりになります。
| 工程 | 単価の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 足場架設 | 600〜1,000円/㎡ | 飛散防止シート込み。自社足場や直取引なら600〜700円 |
| 高圧洗浄 | 150円前後/㎡ | 汚れが重いと上がります |
| 外壁塗装(3回塗り) | 2,500〜5,000円/㎡ | 塗料グレードで変動 |
| 屋根塗装 | 2,500円前後/㎡ | 勾配がきついと上がります |
| 破風・軒天など付帯部 | 30坪で合計10〜20万円 | 雨樋・破風はm単価、雨戸は枚単価。1時間に塗れる量が少ないため |
付帯部とは、壁と屋根以外に塗る部分のことです。雨樋、破風(屋根の側面を隠す板)、軒天(軒の裏側の天井)、雨戸、庇が該当します。
屋根の施工費単価が外壁とほぼ同じなのは、意外に思われるところです。付帯部が面積のわりに高く付くのも、同じ理由です。細い部材を刷毛で追う作業は、広い壁をローラーで転がすようには進みません。
塗料グレード別の価格と平米単価
塗料と施工費を合わせた、いわゆる材工共の単価です。30坪の中心値として130㎡で計算します。
| 塗料グレード | 材工共の㎡単価 | 外壁130㎡での塗装工事費 |
|---|---|---|
| ウレタン | 2,500〜3,000円 | 約33〜39万円 |
| シリコン | 3,000〜3,600円 | 約39〜47万円 |
| フッ素 | 3,600〜4,200円 | 約47〜55万円 |
| 無機 | 4,200〜5,000円 | 約55〜65万円 |
先ほどの内訳表にあった「外壁塗装40万〜60万円」は、この単価に130㎡前後を掛けた帯です。数字はきちんとつながっています。
塗料そのものの価格を知りたい方には、メーカーの設計価格表が近道です。エスケー化研は設計価格表の2026年度版を公開していて、製品ごとの設計価格を誰でも確認できます。
人件費を労務単価で検算してみる
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたい手順です。総額から人の手間を逆算します。
ここから先は数字が続きます。ご自身で計算しない方は読み飛ばして構いません。「面積・塗り回数・塗料の商品名」の3つが見積書にあるかだけ、見てください。
やり方は単純です。見積りの総額から足場代・塗料代・諸経費を引き、残った金額を1日あたりの労務単価で割ります。出てくるのが、その金額で確保できる職人の延べ日数です。
総額100万円の見積りで試します。足場20万円、塗料20万円、諸経費10万円を引くと残りは50万円です。
山形県の労務単価32,900円で割ると、約15人工(にんく)になります。1人工は、職人1人の1日分の手間を指します。
戸建ての外壁塗装は、洗浄・下地補修・乾燥待ちを含めて10日から2週間が普通です。15人工なら、この工期とかみ合います。
では60万円の見積りではどうでしょうか。足場20万円、塗料12万円、諸経費6万円を引くと22万円です。32,900円で割ると、確保できるのは約7人工どまりです。
7日で洗浄から3回塗り、付帯部まで終える工程は組めません。公共工事の単価が民間の塗り替えにそのまま当てはまるわけではありません。それでも、適正価格かどうかの桁の感覚をつかむには十分使えます。
見積りの金額が妥当か、缶数で検算する方法
もう一つ、ご自身でできる検算があります。塗る面積と塗料の標準塗坪量が分かれば、必要な缶数は自分で計算できます。
標準塗坪量から缶数を出す
1セットで何平方メートル塗れるか。塗料のカタログには、必ずこの数字が載っています。
例に取るのはエスケー化研のクリーンマイルドシリコンです。公式サイトに載っている標準塗坪量は、15キログラムセットで42〜68平方メートルとされています。
幅があるのは、下地の吸い込みが違うからです。ツルツルのサイディングなら68に近い数字です。ザラザラのスタッコ(吹き付けで凹凸を付けたモルタル壁)なら42に近づきます。
この記事の軸である30坪、外壁130㎡で計算してみます。68平方メートルで割ると約2缶です。吸い込みの強い壁で42平方メートルなら、約3.1缶になります。
ここで一つ、確かめていただきたい点があります。カタログの標準塗坪量が上塗り何回分の数字かは、製品によって書き方が違うのです。
ですから、見積りを確かめるときは面積・塗り回数・標準塗坪量の3つをそろえて聞いてください。缶数はこの3つがそろって初めて出ます。上で出した約2缶・約3.1缶は、塗り回数を掛ける前の最低ラインとお考えください。
実際の現場では、端数を切り上げたうえで予備を1缶置きます。塗っている最中に足りなくなって薄めて伸ばす、という事態だけは避けたいからです。
公式サイトには注記も添えられています。標準塗坪は一般的なものであり、下地の状態や環境などで所要量が増減する、という趣旨です。カタログの数字を割っただけで足りると考えないでください。
一斗缶は容量18リットル、入っている塗料は15キログラムです。1人で運べる重さとして決まった規格になっています。
缶数を書かない見積りは怪しいのか
缶数の記載がない見積りは怪しい。ネットでよく見かける話です。まず私たちの立場を申し上げます。
渡会塗装店は缶数を書きます。書いたうえで足りなくなったぶんは、自社の負担です。お客様に追加のご請求はしません。
そのうえで、書けないという職人側の言い分にも理があることをお伝えしておきます。理由は3つです。
- 外壁材と傷み具合で吸い込みが違います。カタログ50㎡の塗料が、吸い込む壁では30㎡しか伸びません
- 1回目の塗り替えはモルタルがよく吸います。2回目以降は既存の塗膜があるぶん減ります
- 白・赤・黄は下地を隠す力(隠蔽性)が低く、3回重ねないと下の色が止まりません
書いた缶数で足りなくなっても、追加請求はできません。残る道は、薄めるか自社負担で買い足すかの二択です。だから慎重になる職人がいます。
缶数の有無だけで白黒を付けないでください。面積・塗り回数・塗料の商品名がそろっていれば、缶数はご自身で計算できます。
見積書は3つのレベルに分かれます
細かさで分類すると、見積書は次の3段階になります。
| レベル | 書かれ方 | 分かること |
|---|---|---|
| L1 一式 | 総額のみ | 他社と比べられません |
| L2 工程別 | 工程ごとに面積・塗料名あり | 数量の妥当性が見えます |
| L3 材工分離 | 材料費と工賃を分けて記載 | グレード変更時の差額が見えます |
L3まで分かれていると、塗料のグレードを上げたときに工賃まで上乗せされていないかが分かります。塗る手間は同じなのですから、動くのは材料費だけが筋です。
見積書を缶数から組み立てる考え方は、塗装店が現地調査で見る10か所でさらに詳しく書きました。合わせて読んでみてください。
金額が上下する6つの要素
相場から自宅の金額を絞り込んでいきます。同じ30坪でも金額を動かす要素は、6つに整理できます。
効き方の大きい順に並べました。金額幅は30坪の一軒家を想定した目安です。
| 要素 | 効き方 | 金額幅の目安 |
|---|---|---|
| 塗装面積 | すべての単価に掛かる土台 | ±20〜30万円 |
| 塗料グレード | 面積×単価差で効く | ±20〜40万円 |
| 色数と仕上げ | 単色か多彩仕上げかで工程数が変わる | ±20〜40万円 |
| 劣化の進み具合 | 下地補修とコーキングの範囲 | ±15〜25万円 |
| 付帯部の数 | 雨樋・破風・軒天・雨戸・庇 | ±10万円 |
| 足場の組みやすさ | 隣家との距離、搬入経路、庭木 | ±5〜10万円 |
いちばん下の足場は見落とされがちです。隣家との隙間が狭い面は組み方を変える必要があり、資材を運ぶ経路が長ければ人手も増えます。
劣化の進み具合は、外壁材によって出方が違います。サイディング特有の劣化サインはサイディングの外壁塗装|劣化5サインと費用相場にまとめました。
もう一つ、金額とあわせて見ておきたいのが塗り替えの回数です。何年ごとに塗るのか、この先何回塗ることになるのかは外壁塗装は何年ごと?生涯の塗り替え回数で計算しました。
庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)で見積りを取るときに効いてくる地域の事情
相場の記事は、たいてい全国平均で書かれています。庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)には、費用と工期に効く条件がもう2つあります。


海からの風と、冬の凍結。この2つが外壁の寿命を縮め、結果として塗り替えの間隔を短くします。
海風が当たる北西面は傷みが1段早い
日本海から吹く風には塩分が含まれます。それが壁に付いたまま残ると、塗膜と下地の密着は落ちる一方です。
同じ家でも、北西面だけ傷みが1段進んでいることがあります。だから高圧洗浄に時間をかけます。塩分と古い塗膜の粉を落としきってから塗る工程です。
洗浄が2万〜5万円と幅を持つのは、この時間差でもあります。
水は凍ると体積が約9パーセント膨らみます
庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)の冬で本当に怖いのは、雪そのものではありません。壁が含んだ水分が凍ることです。
水は凍ると体積が約9パーセント増えます。壁の内部で凍れば、内側から押し広げる力が働きます。緩んで、また凍る。この繰り返しで塗膜が浮き、剥がれます。
だから下地補修の3万〜10万円という帯は、この土地では上のほうに寄りやすくなります。
冬は工程が延びます
塗料は乾く前に凍ると本来の性能が出ません。気温と湿度の条件が合わない日は、塗らずに待ちます。
11月から3月にかけては、条件の合わない日が続きます。工期が延びる前提で日程を組んでください。
そしてもう一つお伝えします。「1〜2月の閑散期なら5〜10%安くなる」という話をよく見かけます。この土地では当てにできません。そもそも塗れる日が少ないからです。
正直に申し上げると、ここ数年は相場の下限そのものが上がってきていると感じます。資材の値上がりが続いているためです。古い相場表をそのまま持ち歩くと、話がかみ合いません。
相場の上限帯は何にお金がかかっているのか|多彩仕上げという選択肢
相場の上限側を見ると、塗料が高いだけではないことが分かります。金額を押し上げているのは、塗料のグレードよりも工程数です。
外壁の仕上げ方は、大きく3つに分かれます。それぞれの費用と工程を並べます。
| 仕上げ | 費用の目安(30坪・外壁のみ) | 向いている家 |
|---|---|---|
| 単色塗装 | 80〜120万円(シリコン) | 柄がない家、費用を最優先する家 |
| クリヤー塗装 | 60〜110万円 | 柄があり劣化が浅い家(築10年前後まで) |
| WBアート(多彩仕上げ) | 約100〜140万円 | 柄があり、チョーキングが出ている家 |
ひとつ、条件が違います。クリヤーの60万〜110万円には、コーキングの打ち替えが入っていません。
クリヤーは目地を塗れず後打ちが必須なので、別途15万〜25万円を見てください。単色の80万〜120万円は、打ち替えを含んだ数字です。
クリヤーの塗装工事費が抑えられるのは、工程が2つで終わるからです。下塗りを省ける製品が多く、クリヤーを2回塗って仕上げます。単色の3工程より1つ少ない計算です。
ただし難付着サイディングでは、専用の下塗りが必要になります。表面が光触媒や無機でコーティングされ、塗料が付きにくい外壁材のことです。
もう一つ、透明な塗料なので傷みもそのまま透けます。チョーキングが出た壁には使えません。
WBアートはスズカファインのWBアートαを使う多彩仕上げの工法です。専用ローラーで模様を作り、上から透明なクリヤーで保護します。単色の1.2〜1.5倍という費用は、この工程数の差から来ています。表の帯どうしを比べると1.2倍前後、模様の色数を増やすと1.5倍に近づきます。
耐久はシリコングレードで約10〜15年、フッ素グレードで約15〜20年です。塗り替えの回数が減るぶん、30年で見た総額では逆転することもあります。
施工例をひとつ。酒田市S様邸では、WBアートのシリコングレードで2色のグレーに仕上げ、艶ありクリヤーで保護しました。工期はおよそ1か月です。
それぞれの詳細は記事を分けて書いています。
鶴岡市・酒田市の補助金は外壁塗装に使えるのか
相場を下げる手段として、最初に確認していただきたいのが補助金です。鶴岡市も酒田市も、外壁塗装だけでは補助金の対象になりません。
断熱・バリアフリー・克雪のいずれかの要件工事と組み合わせて、はじめて対象工事費に含められます。ここを知らないまま申請へ進むと、まずつまずくところです。
まず2市の制度を並べます。いずれも令和8年度の内容です。
| 市 | 制度名 | 対象工事費 | 補助率と上限(令和8年度) |
|---|---|---|---|
| 鶴岡市 | 住宅リフォーム支援事業補助金 | 30万円以上(税込) | 一般世帯は1/5・上限24万円/移住・新婚・子育て世帯は1/3・上限30万円 |
| 酒田市 | 住宅リフォーム総合支援事業 | 25万円以上 | 対象工事費の2割以内・最大24万円(特定世帯は最大30万円、木材使用で10万円加算) |
どちらの市にも共通するのが、着工前に申請することです。契約してしまってからでは間に合いません。
鶴岡市|基準点10点以上の要件工事が必要です
鶴岡市は点数制を取っています。対象工事費30万円以上に加えて、基準点10点以上の要件工事を含むことが条件です。工事費が50万円未満なら5点以上で足ります。
要件工事の区分は4つです。寒さ対策・断熱化、バリアフリー化、克雪化、木材の利用が並びます。外壁塗装はこの4区分に入っていません。
上限額は一般世帯で24万円、移住・新婚・子育て世帯で30万円です。断熱の全体改修なら、一般44万円・移住等50万円まで上がります。鶴岡産木材の使用、福祉世帯、多子世帯は、それぞれ10万円の加算です。
契約先は市内業者に限られます。市内に住所がある個人事業者か、本店がある法人のことです。
募集は年2回です。第1回は令和8年4月1日から7月31日までで、予算の8割がここに充てられます。第2回は抽選になります。
第2回の事前申請は、令和8年8月24日(月)から9月4日(金)までです。抽選日は9月7日(月)と公表されています。工事完了と実績報告の期限は令和9年2月10日(水)です。
詳しくは鶴岡市の住宅リフォーム支援事業補助金のページをご覧ください。
酒田市|工事点数10点以上と、市内に事業所のある業者
酒田市も点数制です。対象工事費25万円以上で、工事点数10点以上が条件になります。対象工事費が50万円未満なら5点以上です。
点数が付くのは4区分あります。やまぽっかリノベ、バリアフリー化、克雪化、木材の利用です。公式の工事点数表を確認しましたが、外壁塗装には1点も付きません。
補助額は対象工事費の2割以内で、最大24万円です。特定世帯は最大30万円、木材の使用で10万円が加算されます。
施工業者の条件は、鶴岡市より一段細かく決められています。酒田市内に事業所か営業所があること、本店が山形県内にあること。この2つが求められます。
市外の施工者は、申請者と4親等以内の親戚関係を示せる場合に限って対象です。
受付は令和8年4月13日に始まりました。令和8年8月1日時点で、予算の残額は約2,500万円です。要項は酒田市の住宅リフォーム総合支援事業のページで公開されています。
足場があるうちに克雪工事を組み合わせる
ここからが、庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)ならではの使い方です。10点を作るいちばん現実的な道は、克雪化の工事にあります。
克雪化の点数は、工事の内容ごとに決まっています。下の点数は鶴岡市の要件工事一覧と酒田市の工事点数表によるもので、どちらの市も同じ配点です。
| 克雪化の工事 | 点数 |
|---|---|
| 雪止めの設置または交換(累計5メートル未満) | 5点 |
| 雪止めの設置または交換(累計5メートル以上) | 10点 |
| 雪下ろし作業用の命綱を固定する金具の取り付け | 2.5点/箇所 |
| 固定式ハシゴの設置または交換 | 1階分につき5点 |
雪止めを累計5メートル以上入れれば、それだけで10点に届きます。いずれも屋根まわりの工事ですから、塗装で足場を組んでいる間に同じ足場で施工できます。
ここは現場を回っていて、いつも思うところです。塗装のためだけに足場を組んで、後日また雪止めのために組み直すお宅を見かけます。この二度手間がいちばんもったいないところです。足場があるうちにまとめてしまうほうが、結局は安く付きます。
渡会塗装店が要件を満たす市・満たさない市
ここは正確にお伝えしておきます。渡会塗装店は鶴岡市が拠点で、完全自社施工です。鶴岡市の市内業者要件は満たします。
酒田市の制度は、酒田市内に事業所か営業所があることが施工業者の条件です。酒田市にお住まいの方は、この点を必ず先にご確認ください。
制度の内容・点数・受付期間は年度ごとに変わります。金額を当てにする前に、必ず市の公式ページか窓口で最新の内容をご確認ください。
費用を抑える方法|効くもの・効きにくいもの
相場が分かったら、次は下げ方です。効き方の大きい順に並べると、屋根の同時施工と補助金が上位に来ます。
屋根と同時に足場を組む
足場代は工事全体の15〜20%を占めます。外壁と屋根を別々にやると、足場は2回分です。
足場が20万円なら、別々で40万円かかります。同時なら20万円で済みます。段取りや養生の効率まで含めると、差額は最大30万〜40万円です。
ただし、これが常に正解ではありません。屋根を数年前に葺き替えたばかりなら、要らない工事を足すだけになります。判断の基準は、屋根と外壁の劣化の進み具合が近いかどうかです。両方まとめて診てから決めてください。
塗料をオーバースペックにしない
あと何年その家に住むか。ここから逆算するのがいちばん無駄がありません。
10年から15年で住み替える予定ならシリコンで足ります。30年住むなら、高耐久の塗料で塗り替え回数を減らすほうが、足場代を含めた総額で安く収まります。
補助金は先に確認しておく
効き方でいえば、補助金は屋根の同時施工の次に来ます。鶴岡市は上限24万円で、移住・新婚・子育て世帯は30万円です。酒田市は最大24万円、特定世帯は30万円まで出ます。
ただし、どちらも外壁塗装だけでは使えません。断熱・バリアフリー・克雪などの要件工事とセットにする必要があります。値引き交渉より確実で、金額も大きい手段です。
着工前の申請も条件になります。見積りを取る段階で対象になるかを確認しておいてください。制度の中身は前の章にまとめました。
値引き交渉で下がる幅は5〜10%です
現実的な値引きの余地もお伝えします。いちばん効くのは、工事の日程を業者側に任せることです。段取りが組みやすくなるぶんで5%前後、条件によっては10%まで動きます。
下塗りや付帯部に在庫の塗料を回せる場面もあります。ただし製造から時間が経った塗料は使いません。
閑散期を狙う手は先ほど書いたとおりです。庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)では使いにくいと申し上げます。1〜2月は塗れる日が限られるためです。
見るべきは5〜10%という目安と、値引きに理由があるかどうかの2点です。理由の説明がない大幅な値引きは、最初の金額のほうを疑ってください。
安い見積りは、どこが削られているのか
相場の半額に近い見積りが出てきたとき、何が起きているのか。削られるのは、仕上がった直後には見えない部分です。
ここは他社を責める話ではなく、価格が決まる仕組みの話としてお読みください。金額を下げるには、どこかの数量を減らすしかありません。
塗料を薄めても、見た目では分かりません
同じ壁を、濃さや量を変えて塗り分けても、素人目にはまず区別が付きません。塗った直後はどれもきれいに見えます。
異常が出るのは2〜3年後から5年後です。15年もつはずの塗料が、5〜6年で色あせやチョーキングを起こします。
回数だけを聞いても足りません。「3回塗りました」より、規定の使用量を守ったかどうかが本質です。工事のあとに空き缶の本数を見せてもらうと、答え合わせができます。
削られやすい5つの工程
金額を下げるとき、手が入りやすいのは次の5か所です。
| 削られる工程 | その場では見えないこと | 数年後に出る症状 |
|---|---|---|
| 高圧洗浄 | 汚れと旧塗膜の粉が残る | 塗膜の剥がれ、密着不良 |
| 下地補修 | ひび割れを埋めずに塗り込む | 同じ場所からのひび再発 |
| 下塗り・3回塗り | 1回減らしても見た目は同じ | 色あせ、早期のチョーキング |
| 乾燥時間 | 1日で3回塗ると工期は縮む | 膨れ、艶引け、はがれ |
| 足場 | 簡易的な組み方にする | 塗り残し、上部の仕上がり不良 |
逆に、安さに納得できる理由もあります。自社の職人が直接施工していて、間に会社が入らない体制です。中間の管理費が乗らないぶん、正当に安くなります。
相場がわかった次にやること|見積りの取り方と確認3点
ここまでの数字を、実際の見積りに当てていく段階です。やることは3つだけです。相見積りは3社。面積・回数・商品名の3点と、工期10日〜2週間を確認してください。
1. 同じ条件で3社に出してもらう
相見積りは3社が目安です。2社だとどちらが正しいのか判断できません。3社あると、平均と外れ値が見えます。
並べるときの鉄則があります。同じ塗料、同じ工程、同じ補修内容、同じ保証でそろえることです。1社がシリコンで1社がフッ素なら、条件をそろえて出し直してもらってください。
2. 面積・回数・商品名の3点を確認する
見積書を受け取ったら、この3つがあるかを見ます。塗装面積が実測かどうか、塗り回数が書かれているかどうか、塗料のメーカー名と商品名があるかどうかです。
3つそろえば、この記事の缶数の計算と労務単価の検算が両方できます。金額の根拠を、ご自身の手で確かめられる状態になります。
3. 工期が10日〜2週間あるかを見る
洗浄・下地補修・乾燥待ちを入れると、この日数に落ち着きます。平米単価の章で出した15人工が、ちょうどこの工期の中身です。
提示された工期が極端に短ければ、乾燥時間か工程のどこかが縮められています。日数は、品質をいちばん分かりやすく映す数字です。
当日の持ち物は3つ。新築時の図面と仕様書、前回の塗装時期が分かるもの、気になる箇所のスマホ写真です。手元にあれば、話は一気に具体的になります。
お手元の見積書、一緒に検算します
渡会塗装店は山形県鶴岡市が拠点です。庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)で外壁・屋根塗装を手がけています。代表の渡會が職人歴30年、完全自社施工で伺います。
現地調査とお見積りは無料です。他社さんのお見積りをお持ちいただければ、面積・回数・缶数の3点をご一緒に確認します。金額の根拠が読める形にしてお返しします。
お電話は 090-4044-9682(8:00〜18:00/日祝休)。公式LINEで外壁の写真を送っていただくだけでも構いません。
外壁塗装の相場に関するよくある質問
外壁塗装の相場に関する疑問は、総額ではなく塗装面積・塗り回数・塗料の商品名の3点で判断できます。
お見積りの席でよくいただくご質問をまとめました。
外壁塗装で100万円という見積りは妥当ですか
30坪・2階建て・外壁のみなら、相場の真ん中です。屋根まで含んで100万円なら、やや安い側になります。判断は総額ではなく、塗装面積・塗り回数・塗料の商品名の3点で行ってください。この記事の労務単価の検算を当ててみると、無理のない金額かどうかが見えます。
外壁塗装で150万円は高いですか
条件次第で妥当です。40坪以上の家、屋根を含む工事、フッ素や無機の高耐久塗料、多彩仕上げ。このどれかに当てはまれば150万円は相場の範囲に入ります。30坪でシリコン・外壁のみで150万円なら、何にその金額が乗っているのかを内訳で確認してください。
外壁塗装は50万円でできますか
30坪の一軒家では難しい料金です。足場だけで20万円前後かかります。残る30万円で洗浄・コーキング・3回塗り・付帯部をまかなう計算です。労務単価で割ると、職人の延べ日数が数日分しか出てきません。部分補修や、平屋で面積の小さい家であれば話は別です。
戸建て30坪の二階建てだと外壁塗装はいくらですか
戸建ての30坪・二階建てなら、外壁のみで80万〜120万円が目安です。屋根まで含めるとシリコンで120万〜130万円になります。ただし同じ30坪でも外壁面積は120㎡から150㎡ほどの幅があります。実測してみないと、この帯のどこに来るかは決まりません。
外壁と屋根を30坪でやるといくらですか
塗料のグレードで変わります。ウレタンで100万〜120万円、シリコンで120万〜130万円が目安です。フッ素なら140万〜150万円、無機なら170万〜180万円になります。屋根を別々に塗ると足場と段取りが二重にかかり、差額は最大30万〜40万円です。
20年塗っていない家はどうなりますか
塗装だけで済まないことがあります。塗膜の防水機能が切れて20年経つと、下地そのものが水を吸って傷んでいるからです。サイディングの反りや浮き、モルタルの深いひび割れが出ていれば、下地補修の費用が上乗せされます。まず現地で下地の状態を診てから、塗装で足りるかどうかを判断します。
まとめ|相場は「面積×単価+足場」で決まります
長くなりましたので、要点をたたみます。外壁塗装の金額は、塗装面積に工程別の単価を掛け、そこに足場代を足したものです。
この記事の数字を、確認の順番に並べ直します。
| 確認の順番 | 見る数字 | この記事での目安 |
|---|---|---|
| 1 | 塗装面積が実測か | 30坪で120〜150㎡(総二階なら延べ床×1.2で約120㎡が中心)。外周×高さから自分で出す場合だけ、開口部15〜20%を引く |
| 2 | 足場の架面積 | (外周+5〜8m)×(軒高+0.5〜1m)、600〜1,000円/㎡ |
| 3 | 塗料グレードと㎡単価 | シリコン3,000〜3,600円/㎡(材工共) |
| 4 | 内訳が7項目に分かれているか | 足場・洗浄・コーキング・下地・外壁・付帯・諸経費 |
| 5 | 人件費の検算 | 総額−足場−塗料−諸経費÷32,900円で15人工前後 |
| 6 | 工期 | 10日〜2週間 |
坪数から出した数字は、あくまで出発点です。同じ30坪でも外壁が120㎡の家と150㎡の家がある以上、最後は実測でしか決まりません。
そして、庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)には海風と凍結という条件があります。全国平均の相場表を、そのまま当てはめないでください。北西面の傷みは1段早く、下地補修の帯は上に寄りやすい土地です。
相場を知る目的は、安い1社を探すことではありません。金額の根拠を自分の言葉で確かめられるようになることです。そこまで来れば、見積書は比べられる形になります。
まずは、ご自宅の面積を出すところから
現地調査とお見積りは無料です。承っているのは庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)です。図面と実測から塗装面積を出し、缶数まで根拠のある見積書をお出しします。
鶴岡市の補助金は、対象になるかどうかの確認をお手伝いします。酒田市の制度は、市内に事業所のある業者が条件です。この点も先にご説明します。
着工前の申請が条件ですから、早めにご相談ください。
お電話は 090-4044-9682(8:00〜18:00/日祝休)。公式LINEからのご相談も受け付けています。


