WBアートと単色塗装との違い5つ|費用・耐久を職人が比較

外壁塗装でもっとも一般的なのが、1色で塗り替える「単色塗装」です。一方、WBアート(WB多彩仕上工法)なら、新築時の柄や素材感を残せます。この2つのいちばんの違いは、「1色で塗りつぶすか、素材感を残すか」です。

この記事では、単色塗装の基本から、WBアートとの費用・耐久性の差までを職人目線で比較します。後悔しやすい失敗パターンと、業者選びの見極め方もわかる構成です。山形県庄内エリアで塗り替えを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 単色塗装とは何か(メリット・デメリットと塗り替えのサイン)
  • 単色塗装とWBアートの5つの違いと、金額差20万〜50万円の理由
  • 耐久年数の目安と、カタログ値の正しい読み方
  • 後悔しやすい失敗パターンと、自分の家に合う工法の選び方

目次

WBアートと単色塗装、どっちがいい?【結論と早見表】

結論から言うと、費用重視なら単色塗装、新築時の風合いを残すならWBアートが向いています。分かれ目は、外壁に柄があるかどうかです。まずは全体像を早見表で確認してください。

比較項目 単色塗装 WBアート(多彩仕上げ)
仕上がり 1色でフラット 立体感・素材感が残る
柄の再現 柄を塗りつぶす レンガ・タイル調を再現
費用のめやす(30坪) 80〜120万円(外壁のみ) 単色の約1.2〜1.5倍
耐久年数 約8〜15年(シリコンの目安) 約15年(クリヤー同等以上)
工程数 3工程 4工程
対応できる業者 多い 認定施工店など限られる

ざっくり言えば、コストなら単色塗装、デザインならWBアートという選び方。とはいえ、外壁材や劣化状況によって最適解は変わります。順番に見ていきましょう。

単色塗装とは?外壁塗装で最も一般的な仕上げ

単色塗装とは、外壁を1色で塗りつぶす、もっとも一般的な外壁塗装の仕上げ方法です。「ベタ塗り」とも呼ばれ、戸建て塗装の大半を占めます。

実際の工程は、高圧洗浄→下地処理→養生→下塗り→中塗り→上塗りの流れです。広い面はローラー、細部は刷毛で塗り分けます。耐久年数と費用は、塗料のグレード(ウレタン・シリコン・フッ素など)で決まる仕組みです。

塗り替え時期のサインが、外壁を触ると白い粉が付く「チョーキング」です。防水機能が切れた塗膜から、顔料が粉状に浮き出た状態を指します。一般的なサイディングなら、発生は築10年前後です。放置すると外壁材が水を吸い、反り・割れ・雨漏りへと進みます。

単色塗装のメリット

単色塗装の強みは、費用の安さと色選びの自由度にあります。工程がシンプルで対応できる業者も多く、相見積もりを取りやすいのも利点。モルタル・サイディング・金属など、ほとんどの外壁材に施工できます。

単色塗装のデメリット

弱点は、もとの柄や素材感が消えてしまうことです。レンガ調やタイル調の目地・凹凸も、1色で塗りつぶされます。意匠を残したいなら、次に紹介するWBアートが選択肢です。

単色塗装とWBアートの5つの違い

単色塗装とWBアートは、仕上がり・耐久性・費用・工程・対応業者の5点で大きく異なります。まずは仕上がりの差を写真で見比べてみてください。

新築時・単色塗替後・WB多彩仕上工法による塗替後の外観を比較した写真
新築時/単色塗替/WB多彩仕上工法による仕上がりの比較

違い1:仕上がり(塗りつぶすか、素材感が残るか)

最大の違いはここです。柄入りの窯業系サイディング(セメント系の外壁材)を1色で塗ると、模様が潰れて平面的になります。WBアートなら、専用ローラーで複数の色を重ね、陰影を残したまま色の更新が可能です。

凹凸の凸部にも別の色味が重なるので、立体感と高級感が出ます。私が施工したお宅でも「本当に塗っただけ?」と驚かれるほどです。

違い2:耐久性(クリヤー層の有無)

単色塗装の耐久は塗料グレード次第で、シリコンなら8〜15年ほど持ちます。WBアートは最上層に透明のクリヤーをかけるため、クリヤー塗装と同等以上の約15年です。

違い3:費用(WBアートは1.2〜1.5倍)

単色塗装は工程がシンプルなぶん、費用を抑えられます。WBアートは手間と技術料がかかるため、単色シリコンのおよそ1.2〜1.5倍が相場です。なお、凹凸の深い外壁は表面積が増え、どちらの工法でも塗料の必要量が増えます。

違い4:工程・工期

単色塗装が下塗り・中塗り・上塗りの3工程なのに対し、WBアートは4工程です。下塗り・ベース色・模様塗り・クリヤーの順に塗り重ねます。そのぶん、工期も数日延びる計算です。

違い5:対応できる業者

単色塗装はほとんどの塗装店が対応できますが、多彩仕上げは技術のハードルが高い工法です。吹き付け式は、ベース・チップ・パールの3色を重ねるため技術料がかかります。ローラー式のWBアートにも、専用ローラーを扱う経験が欠かせません。希望の工法に対応できるか、最初に確認してください。

単色塗装の費用相場とWBアートとの金額差

単色塗装の費用相場は、30坪の戸建て・外壁のみで80万〜120万円(シリコン塗料)が目安です。WBアートは、そこに20万〜50万円ほどの上乗せになります。

内訳の目安は、足場15万〜20万円、外壁40万〜60万円、付帯部(雨どい等)30万〜35万円です。ここに諸経費やコーキング(目地の防水材)の打ち替えが加わります。屋根塗装も同時に行うなら、総額120万〜160万円前後を見込んでください。

グレード別の総額の相場は次の通りです。

塗料グレード 総額の目安(30坪・屋根含む) 期待耐用年数
シリコン 120万〜130万円 約12年
フッ素 140万〜150万円 約20年
無機 170万〜180万円 約28〜30年

塗料には平米あたりの規定塗布量があり、多くても少なくても性能が出ません。極端に安い見積りは、塗料を薄く伸ばす前提のサイン。缶数の根拠を業者に聞いてみてください。

WBアートの上乗せ分20万〜50万円には、3つの理由があります。模様塗りとクリヤーの工程増、専用塗料の材料代、模様を均一に出す技術料です。

庄内エリアで単色塗装とWBアートの見積りを比べたい方へ
渡会塗装店では、両方のプランを並べた無料お見積りを承っています。渡会塗装店の無料相談・お見積りから、LINEまたはお電話でお気軽にどうぞ。

耐久性はどっちが長持ち?

耐久性で比べると、WBアートは単色塗装と同等以上に長持ちします。最上層の透明クリヤーが、紫外線と水から模様の層を守るためです。

単色塗装の耐用年数は、ウレタン8〜10年、シリコン8〜15年、フッ素15〜20年が目安です。外壁材と目地のコーキングにも寿命があり、最短のものに合わせて点検します。

WBアートの塗膜は、4層構造になっています。模様の層は単色より薄く繊細なため、透明クリヤーで包んで保護する仕組みです。4層それぞれの働きはWBアートとは?仕組み・費用・耐久15年を職人が解説で詳しく紹介しています。

使用材料の仕様は、スズカファインのWBアートα製品ページをご覧ください。施工から3年経っても模様が剥げていない実例もあります。私たち職人の感覚でも、単色より色あせや傷みが出にくい印象です。

もう一つの長所が、コーキングの保護です。目地の上にも塗膜がかかり、コーキング材の紫外線劣化を遅らせます。

カタログの耐用年数は、車の燃費と同じ促進試験の数値です。立地や塗り方で変わるため、「12〜15年」と幅を持たせて示されます。私自身、見積りの席でこの数字を盛って話すことはありません。

庄内は、塗膜にとって条件の厳しい土地です。気象庁の酒田の観測データにある通り、冬は北西の季節風と雨雪が続きます。海風の当たる北西面は内陸より傷みが早い、というのが現場の実感です。カタログ値より少し短めに見ておいてください。

単色塗装・WBアートで後悔しやすい失敗パターン

単色塗装・WBアートの後悔は、工法選びと業者選びの2つの入口でほぼ防げます。私が庄内の現場で見てきた失敗パターンは、次の5つです。

失敗1:柄入りサイディングを1色で塗って「のっぺり」

いちばん多い後悔がこれです。レンガ調やタイル調の外壁を単色で塗ると、模様が潰れて味気なくなります。私も現地調査で、「柄を残せると知っていれば」と悔やむ声を何度も聞きました。柄のある外壁なら、契約前に多彩仕上げの選択肢を必ず確認してください。色選びの失敗は別記事で解説予定です。

失敗2:経験の浅い業者に頼み、模様が不均一に

WBアートの模様は、職人の手の動きで決まります。専用ローラーは向きを変えて転がさないと、模様が一方向に流れがちです。給湯器の裏など狭い場所ほど、腕の差がはっきり出ます。施工実績の写真で、経験を確かめてください。

失敗3:施工中の報告がなく、手抜きに気づけない

塗装は完成すると、中の工程が見えなくなる工事です。施工中の写真報告がある業者なら、手抜きの不安を減らせます。契約前に「工程ごとの写真をもらえますか」と聞いてみてください。

失敗4:下地処理が見積りに書かれていない

塗装の持ちは、下地処理でほぼ決まります。高圧洗浄・下地補修・コーキング処理を明記しない見積りは要注意です。「外壁塗装工事一式」だけの見積書なら、内訳の提示を求めてください。

単色塗装が向いている家・WBアートが向いている家

どちらが向いているかは、外壁の種類・優先したいこと・あと何年住むかの3つで決まります。自分の家がどれに当てはまるか、チェックしてみてください。

単色塗装が向いている家

平らで模様のないモルタル外壁や、もともと単色の外壁なら、単色塗装で十分に仕上がります。費用をできるだけ抑えたい方、色をガラッと変えたい方にも合う仕上げです。柄のない壁ではWBアートの立体感が活きにくいので、無理に多彩仕上げを選ぶ必要はありません。

WBアートが向いている家

レンガ調・タイル調・石目調など、意匠性のあるサイディング外壁の住宅にぴったりです。新築時のデザインを気に入っている方、単色では物足りない方に向いています。劣化が進んで「クリヤー塗装は無理」と断られた外壁も、柄を作り直せるのがWBアートの強みです。

もう一つの判断軸が、あと何年住むかです。10〜15年で住み替えるなら、シリコンの単色塗装で足ります。30年住み続けるなら、高耐久塗料やWBアートで塗り替え回数を減らすほうが得です。

希望別の目安を表にまとめました。

あなたの希望 合う工法
とにかく費用を抑えたい 単色塗装
外壁の色を大きく変えたい 単色塗装
新築時の柄・素材感を残したい WBアート
クリヤー塗装を断られた WBアート
コーキングまで長持ちさせたい WBアート

迷う方は、次のチェックリストで確かめてください。

迷ったときの判断チェックリスト

迷ったときは、次の5つの質問に「はい」がいくつ当てはまるかで判断できます。3つ以上なら、WBアートが有力な選択肢です。

  • 外壁がレンガ調・タイル調など柄のあるサイディングだ
  • 新築時のデザインが気に入っている
  • 単色で塗りつぶすと「のっぺりしそう」で不安がある
  • 塗り替えの回数をできるだけ減らしたい
  • コーキングの寿命も一緒に延ばしたい

当てはまりが少なければ、単色塗装のほうが満足度は高くなります。あわせて、業者の診断力も確かめてください。良い業者は劣化の出やすい北面を触り、チョーキングの有無を見ます。

目地のコーキングや板の割れまで、具体的に説明できるかも確認しましょう。説明があいまいなら、別の業者にも意見を聞くと安全です。庄内エリアなら、渡会塗装店が無料で診断します。

山形・庄内で単色塗装かWBアートを選ぶなら

単色塗装とWBアートのどちらを選ぶ場合でも、仕上がりを左右するのは職人の腕と下地処理です。単色塗装でも、下地処理と3回塗りの丁寧さで持ちが大きく変わります。

私たち渡会塗装店は、山形県鶴岡市を拠点とする外壁・屋根塗装の専門店です。対応地域は、鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町の庄内全域になります。下請けに出さない完全自社施工で、中間マージンがなく責任の所在も明確です。

施工中は、工程ごとの写真でご報告しながら進めます。完成後に見えなくなる部分こそ、お客様と共有すべきだと考えているからです。

両工法を扱っているので、家の状態と予算を見て正直にご提案します。WBアートの詳細はWBアートとは?仕組み・費用・耐久15年を職人が解説をご覧ください。使用塗料は、スズカファインの多彩仕上げ工法がベースです。

単色塗装・WBアートのご相談は渡会塗装店へ
庄内エリアの外壁塗装は、無料見積もりから。LINE・お電話でお気軽にどうぞ。

単色塗装とWBアートに関するよくある質問

単色塗装とWBアートについて、お客様からよくいただく質問に答えます。

Q1. 単色塗装とWBアート、結局どっちがいいですか?

費用を抑えてシンプルに塗り替えたいなら単色塗装が向いています。新築時の柄や風合いを残したいなら、WBアートを選んでください。

Q2. 単色塗装の費用相場はいくらですか?

30坪の戸建て・外壁のみで80万〜120万円(シリコン塗料)が目安です。屋根も同時なら、総額120万〜160万円前後を見込んでください。

Q3. WBアートは単色塗装よりどれくらい高いですか?

単色シリコン塗装の1.2〜1.5倍、金額で20万〜50万円ほどの上乗せが目安です。工程の多さ・専用塗料・技術料が主な理由になります。

Q4. 耐久年数はどちらが長いですか?

単色塗装はウレタン8〜10年、シリコン8〜15年、フッ素15〜20年が目安です。WBアートはクリヤー仕上げに守られ、約15年と同等以上の耐久が見込めます。

Q5. 単色塗装でも柄を残せますか?

単色塗装では柄は残せず、1色で塗りつぶす仕上がりになります。柄や素材感を残したいなら、WBアートかクリヤー塗装を選んでください。

Q6. WBアートはどんな工程で塗りますか?工期は長くなりますか?

下塗り→ベース色→模様塗り→クリヤーの4工程で仕上げます。模様を均一に出す手間がかかるぶん、工期は単色塗装より数日長めです。

Q7. 庄内エリアで単色塗装・WBアートに対応していますか?

はい、対応しています。渡会塗装店は鶴岡市を中心に、庄内エリア全域で両工法を施工可能です。お気軽にお問い合わせください。

まとめ

単色塗装とWBアートの違いは、「1色で塗りつぶすか、素材感を残すか」に集約されます。費用を抑えるなら単色塗装、意匠と耐久の両立ならWBアートという選び方です。

単色塗装は30坪・外壁のみで80万〜120万円、WBアートは20万〜50万円の上乗せが目安です。後悔を防ぐ鍵は、柄の有無の確認と、診断・報告・下地処理が丁寧な業者選びにあります。庄内エリアで迷ったら、両工法を扱う完全自社施工の渡会塗装店にご相談ください。

この記事を書いた人

渡會 至(わたらい いたり)
渡会塗装店 代表 / 職人歴30年
山形県鶴岡市を拠点に、庄内エリア(鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町)で外壁・屋根塗装を手がける職人。完全自社施工にこだわり、WBアート(WB多彩仕上工法)認定施工店として数多く施工してきました。