外壁塗装のクリアとは、色を付けずに透明の塗料で塗り替える工法です。今の柄をそのまま残せる代わりに、劣化が進んだ外壁には使えません。
柄を残す方法は、実はもう一つあります。WBアート(WB多彩仕上工法)です。この記事では、クリア塗装とWBアートの違いを職人目線で比べます。
施工できる外壁の条件、費用相場、現場で見てきた失敗例まで具体的に解説する構成です。山形県庄内エリアで塗り替えを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- クリア塗装(クリヤー塗装)とは何か。色付き塗装との3つの違い
- クリア塗装ができる外壁・できない外壁の自己診断チェック
- クリア塗装とWBアートの違い5つと、選び分けの基準
- 白濁・剥がれ・目地割れという3大失敗と、その防ぎ方
外壁塗装のクリアとWBアート、違いは「残す」か「作り直す」か
結論から言います。クリア塗装は今ある柄を「残す」工法、WBアートは柄を「作り直す」工法です。この一点で、選べる外壁の状態が変わります。
クリア塗装は透明なので、下地の劣化もそのまま透けます。だから傷んだ壁には使えません。いっぽうWBアートは色を重ねて模様を作るため、色あせた壁でも意匠を取り戻せます。
まずは全体像を早見表で確認してください。
| 比較項目 | クリア塗装(クリヤー) | WBアート(多彩仕上げ) |
|---|---|---|
| 柄の扱い | 今の柄をそのまま残す | 新しく柄を作り直す |
| 色あせた壁 | 色あせたまま残る | 色を更新できる |
| 施工の目安時期 | 築10年前後まで | 築年数の制限がゆるい |
| チョーキング後 | ほぼ施工不可 | 施工可能 |
| 工程数 | 2工程(下塗りなしも多い) | 4工程 |
| 耐久年数の目安 | 約10〜13年(標準的なシリコン系) | 約15年 |
| 目地(コーキング) | 塗らずに後打ち | 上から塗れる |
※クリア塗装の耐久年数は塗料グレードにより約7〜20年まで幅があります。詳しくは費用相場の章で解説します。
表に出てくる用語を2つ補足します。チョーキングは、外壁を触ると白い粉が付く劣化のサインです。コーキングは、サイディングの継ぎ目に入っているゴム状の防水材を指します。
ざっくり言えば、家がまだ若いならクリア塗装が向きます。すでに色あせやチョーキングが出ているならWBアートという分かれ方です。
とはいえ、判断基準はもう少し細かくあります。順番に見ていきましょう。
クリア塗装(クリヤー塗装)とは?色付き塗装との違い
クリア塗装とは、顔料を含まない透明の塗料で外壁を覆い、防水性と光沢だけを回復させる工法です。レンガ調・タイル調・石目調といった意匠性サイディングで選ばれます。
色を塗り替えるのではなく、今の見た目を守る工事だと考えると分かりやすいでしょう。
色付き塗装との3つの違い
色付きの塗装(単色塗装)とは、透明という点以外にも違いがあります。工程・タイミング・仕上がりの3点です。
| 比較項目 | クリア塗装 | 色付き塗装(単色) |
|---|---|---|
| 塗る回数 | 2回塗りが基本 | 下塗り+中塗り+上塗りの3回 |
| 塗るタイミング | 劣化前でないと不可 | 劣化後でも施工できる |
| 仕上がり | 今の柄・傷がそのまま | 柄も傷も1色で覆われる |
| 色選び | 色は選べない | 自由に選べる |
とくに注意したいのが、2つめのタイミングです。色付き塗装は劣化してから塗るのが普通ですが、クリア塗装は逆になります。傷む前に塗らないと意味がありません。
単色塗装そのものの費用や特徴は、単色塗装とWBアートの違いは?外壁塗装でどっちがいい?費用・耐久を職人が比較で詳しく解説しています。
クリア塗装の5つのメリット
クリア塗装の最大の価値は、新築時のデザインを買い直さずに済むことです。メリットを5つに整理しました。
メリット1:新築時の柄・素材感をそのまま残せる
これが一番の理由です。レンガ調やタイル調のサイディングは、柄そのものが商品価値。1色で塗りつぶすと、その価値が消えます。
色付き塗装でも「ダブルトーン」という2色塗り分けで柄を再現できます。ただし元のデザインと同じにはなりません。今の見た目を100%維持できるのは、クリア塗装だけです。
メリット2:外壁に艶と深みが戻る
透明の塗膜が乗ると、光の反射が変わります。日が当たるとキラリと光り、塗った実感がはっきり出ます。
艶はツヤあり(100%)・3分艶(30%)・艶消し(0%)から選べます。ただし艶消しは避けてください。理由は後述します。
メリット3:チョーキングが起きにくい
チョーキングとは、外壁を触ると白い粉が付く現象です。塗膜の中の顔料が、紫外線で分解されて粉になった状態を指します。
クリア塗料には顔料が入っていません。だから原理的に粉が出にくいのです。塗り替え後は、壁を触っても手が白くなりません。
メリット4:工期が短くなる
クリア塗装は2回塗りが基本です。3回塗りの色付き塗装より、単純に1工程少なくなります。
足場を組んでいる期間が短くなるので、生活への負担も減ります。洗濯物を外に干せない日が数日縮まる計算です。
メリット5:塗料代と手間代を抑えられる
工程が1つ減るぶん、塗料の量と職人の人件費が下がります。同じグレードなら、色付き塗装よりやや安く収まる傾向です。
ただし高性能なクリヤー塗料は単価が高めなので、必ず安くなるわけではありません。見積りで比べてください。
クリア塗装の5つのデメリットと失敗例
クリア塗装の弱点は、透明だからこそ「隠せない」「守れない」ものがあることです。私が現場で見てきた失敗例と合わせて解説します。
デメリット1:劣化と補修跡が透けて見える
色あせ、欠け、傷、ひび割れ。すべてそのまま残ります。高圧洗浄で落ちなかった汚れも同じです。
換気扇の下の黒ずみが典型例です。色付き塗装なら塗りつぶせますが、クリア塗装では残ります。ひび割れを補修しても、その跡が浮いて見えるのが難点です。
デメリット2:数年後に白濁(白ボケ)が出ることがある
クリア塗装で最も相談が多い不具合が、この白濁です。透明だったはずの塗膜が、白く濁って見える状態を指します。
関東の塗装店が公開している現場では、施工から6年で白濁が広範囲に出ていました。原因は下地の状態です。劣化した塗膜の上に直接クリヤーを塗ると、密着不良から白濁や剥がれにつながります。
クリヤー塗料には下塗り剤が用意されていない製品も多く、傷んだ壁にそのまま2回塗りされがちです。ここが白濁の温床になります。
デメリット3:コーキングの上に塗ると割れる
サイディングの継ぎ目には、コーキング(シーリング)というゴム状の防水材が入っています。ここにクリヤーを塗ると、まず割れます。
コーキングは建物の動きに合わせて伸び縮みする部材です。硬いクリヤー塗膜は追従できず、目地に沿って一直線に割れていきます。塗膜がコーキングの成分で汚染される不具合も起きます。
デメリット4:艶消しはムラが目立つ
「塗った感じを出したくない」という理由で艶消しを選ぶ方がいます。ただし艶消しクリヤーはムラが出やすい塗料です。
これは職人の腕とほぼ関係ありません。塗料の性質としてムラが見えます。落ち着いた仕上がりを望むなら、3分艶を選んでください。
デメリット5:ひび割れを止める力はない
クリヤー塗膜は薄く、弾性もほとんどありません。既存のクラックを埋めたり、動きを抑えたりする機能は持たない塗料です。
ひび割れが出ている外壁は、補修してから色付き塗装かWBアートを選ぶほうが安全でしょう。
クリア塗装ができる外壁・できない外壁【自己診断】
クリア塗装の可否は、「劣化していないこと」と「特殊コーティングがないこと」の2条件でほぼ決まります。ご自宅で確かめられるチェックから見ていきましょう。
次の5項目のうち、1つでも当てはまればクリア塗装は見送りが無難です。
- 外壁を手でこすると、白い粉が付く(チョーキング)
- 幅0.3mm以上のひび割れが複数ある
- 新築時と比べて、明らかに色があせている
- すでに1回以上、塗り替えをしている
- コーキングが切れて、下地が見えている
とくに4つめは見落とされがちです。過去に色付き塗装をした壁は、その塗膜の上にクリヤーを重ねる形になります。既存塗膜が劣化していれば、いっしょに剥がれてしまう理屈です。
逆に、クリア塗装に向いているのは次のような外壁になります。
| 外壁の状態 | クリア塗装の可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 築7〜10年・塗り替え未経験 | ◎ 適している | 柄が生きており密着も確保しやすい |
| 築10〜13年・軽い汚れのみ | △ 要診断 | チョーキングの有無で判断が分かれる |
| 築15年以上・色あせあり | × 不向き | 色あせたまま固定されてしまう |
| 金属系サイディング | × 適用外 | 塗料メーカーが公式に適用外としている |
| 光触媒コーティング | × 適用外 | 塗料メーカーが公式に適用外としている |
| 無機・フッ素コーティング | △ 条件つき可 | 難付着対応の専用下塗りが要る |
窯業系サイディングとは、セメント系の板状外壁材で国内の主流です。点検時期については、日本窯業外装材協会が公式の目安を公開しています。あわせて確認してみてください。
サイディング全般の劣化サインは、サイディングの外壁塗装|劣化5サインと費用相場で詳しく解説しています。
難付着サイディングの見分け方4ステップ
クリア塗装で最も危険な失敗が、難付着サイディングに通常のクリヤーを塗ってしまうことです。数年で塗膜がめくれます。
難付着サイディングとは、表面に光触媒・無機・フッ素などのコーティングが施された外壁材を指します。汚れが付きにくい代わりに、塗料も付きにくい素材です。なお光触媒コーティングは、専用下塗りを使っても塗料メーカーが適用外としています。
ステップ1:築10年以上なのに「妙にきれい」なら疑う
これが最も分かりやすいサインです。築10年を超えているのにチョーキングも汚れもほとんど出ていないなら、難付着を疑ってください。
庄内は冬の降雪と日本海側の強い風が当たる土地です。それでも北面に藻や汚れが出ていないなら、コーティングを疑う根拠になります。
ステップ2:新築時の図面・仕様書を確認する
外壁材の名前に「光セラ」「〇〇コート」「フッ素コート」といった語が入っていれば、ほぼ難付着です。新築時の図面や仕様書に記載があります。
見当たらなければ、外壁材メーカーへ型番を伝えて問い合わせてください。ハウスメーカーに連絡すれば、当時の仕様書を取り寄せてもらえます。
ステップ3:業者に付着試験をしてもらう
確実なのが、実際に塗って剥がしてみる試験です。目立たない場所に試し塗りをし、乾燥後にカッターで格子状の切れ目を入れてテープで引き剥がします。
ある塗装店が公開した実験を見ると、差は歴然です。難付着サイディングに通常のクリヤーを塗った試験片は、テープだけで簡単に剥離しました。専用下塗りを介した試験片は剥がれません。下塗り剤ひとつで結果がここまで変わります。
ステップ4:塗料の対応表を業者に見せてもらう
難付着対応をうたうクリヤーでも、光触媒コーティングには使えません。無機・フッ素でも製品ごとに適合表の確認が要ります。「難付着対応」の一言で安心しないでください。
メーカーの適合表で、自宅の外壁材が対応リストに載っているか確認してもらいましょう。エスケー化研のプレミアムUVクリヤーSiのように、公式ページで適用下地を明記している製品もあります。
ちなみに現場で使える小技があります。壁を水で濡らすと、クリア塗装後の色味に近い見え方になります。仕上がりのイメージを掴みたいときに試してください。
自宅がクリア塗装できるか知りたい方へ
渡会塗装店では、難付着の判定を含む無料の外壁診断を承っています。渡会塗装店の無料相談・お見積りから、LINEまたはお電話でお気軽にどうぞ。
クリア塗装の費用相場と塗料の選び方
クリア塗装の費用相場は、30坪の戸建て・外壁のみで60万〜110万円が目安です。色付き塗装よりやや抑えられる水準になります。
内訳の目安は、足場15万〜20万円、外壁25万〜55万円、付帯部20万〜35万円です。付帯部とは、雨樋・破風板・軒天などを指します。
外壁の幅が広いのは、塗料グレードの差がそのまま出るからです。なおクリア塗装は、コーキングの後打ちが必須です。打ち替え工事の費用が、別途15万〜25万円ほど加わります。
塗料グレード別の平米単価は次の通りです。
| 樹脂グレード | 平米単価の目安 | 期待耐用年数 |
|---|---|---|
| ウレタン系クリヤー | 1,500〜1,900円 | 約7〜10年 |
| シリコン系クリヤー | 1,800〜2,500円 | 約10〜13年 |
| フッ素系クリヤー | 2,500〜3,500円 | 約13〜18年 |
| 無機・セラミック系クリヤー | 3,000〜4,500円 | 約15〜20年 |
※30坪の家の外壁面積は約120〜150㎡が目安です。140㎡で計算すると、シリコン系の外壁塗装費は約25万〜35万円になります。フッ素系なら約35万〜49万円です。ここに足場と付帯部が加わって総額になります。
ここで注意したいのが、耐用年数の読み方です。カタログの数字はメーカーの促進試験値で、車の燃費表示に近い位置づけになります。実際の建物では、立地・方角・塗布量で前後します。
主なクリヤー塗料と特徴
代表的な製品を知っておくと、見積書の内容が読めるようになります。よく使われる3系統を挙げます。
日本ペイントのピュアライドUVプロテクトSiクリヤーは、高意匠サイディング用の定番です。超低汚染タイプで、シリーズにフッ素や無機のグレードも揃います。
エスケー化研のプレミアムUVクリヤーSiも同じ系統に位置づけられます。菊水化学工業のセラミック系クリヤーは、難付着下地への対応をうたう製品です。
見積書に「クリヤー塗料一式」としか書かれていないなら、製品名と缶数を聞いてください。塗料には平米あたりの規定塗布量があり、薄く伸ばすと性能が出ません。極端に安い見積りは、その前提を疑う根拠になります。
失敗しない施工手順とコーキングの順序
クリア塗装の成否は、コーキングを「いつ打つか」でほぼ決まります。ここが色付き塗装と決定的に違う点です。
基本の工程は次の流れになります。
| 工程 | 作業内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1. 足場・養生 | 足場設置と飛散防止 | 目地の養生を先に行う |
| 2. 高圧洗浄 | 汚れ・藻・旧塗膜の粉を除去 | 乾燥に1〜2日確保する |
| 3. 下地補修 | ひび・欠けの補修 | 補修跡が透ける前提で最小限に |
| 4. 古い目地の撤去 | 既存コーキングを撤去のみ | この段階では充填しない |
| 5. クリヤー1回目 | 専用下塗りまたは1層目 | 難付着なら専用下塗り必須 |
| 6. クリヤー2回目 | 仕上げ塗り | 規定の塗布量を守る |
| 7. コーキング充填 | 塗装完了後に打つ | 外壁色に合わせて色を選ぶ |
※工程4のあとは目地が開いた状態になります。雨天を避け、塗装完了後すみやかに充填します。
ポイントは4と7です。色付き塗装ならコーキングを先に打ち、その上から塗料を乗せます。クリア塗装では逆で、塗装をすべて終えてからコーキングを充填します。これを「後打ち」と呼びます。
順序を守らないと、目地に沿ってクリヤーが割れます。関東の建物診断でも、先にシーリングを打ってクリヤーを被せた例が繰り返し指摘されていました。
先にコーキングを打ってしまった場合は、目地を養生してクリヤーが乗らないようにする方法もあります。ただし手間は増えます。
クリア塗装とWBアートの違い5つ【徹底比較】
クリア塗装とWBアートは、どちらも「柄を活かす」工法ですが、成立条件がまったく違います。5つの軸で比べます。


違い1:柄の扱い(残すか、作り直すか)
クリア塗装は今の柄をそのまま残します。WBアートは専用ローラーで複数の色を重ね、新しく模様を作る工法です。
WBアートは最上層に透明のクリヤーをかけて仕上げます。つまりWBアートは「色を作り直したうえでクリア塗装をする」工法と言い換えられます。
違い2:施工できる外壁の状態
ここが最大の差です。クリア塗装は劣化前しか選べませんが、WBアートは色あせた壁にも施工できます。
チョーキングが出た外壁を考えてみましょう。クリヤーは密着不良のリスクが高く、私たちも受けられません。WBアートなら下塗りから作り直すので、問題なく進みます。
違い3:コーキングの扱い
クリア塗装ではコーキングを塗れず、後打ちが必須です。目地だけ色が浮くこともあります。
WBアートはベース色から模様、クリヤーの順に層を重ねるため、コーキングの上も塗れます。目地まで一体で仕上がるので、見た目の統一感が出ます。目地の紫外線劣化を塗膜で抑えられる点も利点です。
違い4:工程数と費用
クリア塗装は2工程、WBアートは下塗り・ベース色・模様塗り・クリヤーの4工程です。手間の差がそのまま費用差になります。
| 比較項目 | クリア塗装 | WBアート |
|---|---|---|
| 工程数 | 2工程 | 4工程 |
| 費用の目安(30坪・外壁) | 60万〜110万円 | 約100万〜140万円(単色シリコンの1.2〜1.5倍) |
| 耐久年数の目安 | 約10〜13年(標準的なシリコン系) | 約15年 |
| 対応できる業者 | 比較的多い | 認定施工店など限られる |
違い5:仕上がりの自由度
クリア塗装は色を選べません。今の外壁色がそのまま10年以上続きます。
WBアートは色の組み合わせを選べる工法です。今と似た雰囲気に寄せることも、少し明るくすることもできます。「柄は好きだけど色は変えたい」という要望に応えられるのは、WBアートだけです。
WBアートの仕組みと費用は、WBアートとは?仕組み・費用・耐久15年を職人が解説で詳しく紹介しています。
「クリア塗装はできません」と言われたら
断られたときの選択肢は、ダブルトーンかWBアート、あるいは単色塗装の3つです。柄をあきらめる必要はありません。
まず知っておきたいのが、断られる理由の妥当性です。劣化・難付着・過去の塗り替え歴のどれかを説明されたなら、その業者は正しい判断をしています。
柄を残す代替案を比べてみましょう。
| 代替案 | 柄の再現度 | 費用感 | 向いている家 |
|---|---|---|---|
| ダブルトーン(2色塗り分け) | △ 凹凸のある壁向け | 単色+2〜4割 | 目地の深い外壁 |
| WBアート(多彩仕上げ) | ◎ 立体感まで再現 | 単色の1.2〜1.5倍 | レンガ調・石目調 |
| 単色塗装 | × 柄は消える | 最も安い | 費用最優先の家 |
ダブルトーンは、凹んだ部分と出っ張った部分を2色に塗り分ける技法です。ただし3回塗りが5回塗り相当になり、材料も2種類必要になります。費用と手間が増える点は理解しておいてください。
WBアートは、色の粒を重ねて陰影を作る工法です。1枚のサイディングの中に濃淡が生まれるため、レンガ調や石目調の再現性が高くなります。
庄内の現場でも、こんな声を何度も聞きました。「クリヤーを断られたので、色を変えるしかないと思っていた」。柄を残す道は、まだ残っています。
2回目の塗り替えはどうなる?クリア塗装後の選択肢
クリア塗装をした外壁は、次回に色付き塗装もクリア塗装も選べます。ただし条件が1つあります。
条件とは、前回の塗料が何かを把握していることです。クリヤー塗膜の上に色付き塗料を乗せるには、適した下塗り剤を選ぶ必要があります。
そこでお願いがあります。クリア塗装をしたら、使用塗料名の書かれた見積書と仕様書を次回まで保管してください。次の業者が下塗りを正しく選べるようになります。
2回目にクリア塗装を選べるかは、1回目からの経過年数で変わります。
- 塗り替えから10年以内・白濁なし → クリア塗装も選べる
- 白濁や剥がれが出ている → 剥離してから色付き塗装かWBアート
- 下地のサイディング自体が色あせた → WBアートで柄を作り直す
実務では、2回目でWBアートに切り替える方が少なくありません。1回目のクリヤーで柄を10年延命し、2回目で作り直すという考え方です。
クリヤー塗膜が残ったままの塗り替えには、専用の下塗りか、既存塗膜の除去が要ります。判断は現地で塗膜の状態を見てから決めます。
山形・庄内でクリア塗装かWBアートを選ぶなら
庄内でクリア塗装を考えるなら、本州の平均より少し早めの判断をすすめる理由があります。気候です。
気象庁の酒田の観測データを見ると、冬季の降雪と日本海側特有の強風が確認できます。凍結と融解を繰り返す環境は、外壁の吸水と劣化を早める条件です。
私も北面のサイディングで、藻の付着と表面の微細なひびを何度も見てきました。クリア塗装は劣化前しか選べない工法なので、庄内では築8〜10年での点検が現実的な目安になります。
雪が積もる下端部や、風の当たる西面から傷むケースが多い印象です。判断に迷ったら、まず北面と西面を触ってみてください。
私たち渡会塗装店は、山形県鶴岡市を拠点とする外壁・屋根塗装の専門店です。対応地域は鶴岡市・酒田市・三川町・庄内町・遊佐町の庄内全域になります。
下請けに出さない完全自社施工なので、中間マージンがなく責任の所在も明確です。施工中は工程ごとの写真でご報告しながら進めます。
クリヤーとWBアートの両方を扱っているため、どちらか一方に誘導することはありません。家の状態を見て、正直にご提案します。WBアートの塗料は、スズカファインの多彩仕上げ工法がベースです。
クリア塗装・WBアートのご相談は渡会塗装店へ
庄内エリアの外壁塗装は無料見積もりから。渡会塗装店の無料相談・お見積りより、LINE・お電話でお気軽にどうぞ。
外壁塗装のクリアに関するよくある質問
クリア塗装について、お客様からよくいただく質問に答えます。
Q1. クリア塗装は何年くらい持ちますか?
シリコン系で約10〜13年、フッ素系で約13〜18年が目安です。ただしカタログ値は促進試験の数字なので、庄内のような積雪地では短めに見ておくと安全です。
Q2. クリア塗装のデメリットは何ですか?
劣化や補修跡が透けること、コーキングの上に塗れないこと、数年後に白濁が出るリスクの3つです。いずれも下地の状態と施工順序で左右されます。
Q3. 外壁のクリア塗装はどんな家でもできますか?
いいえ。チョーキングやひび割れが出た外壁では施工できません。光触媒コーティングと金属系サイディングは、塗料メーカーが公式に適用外としています。無機・フッ素コーティングは、専用下塗りで対応できる製品があります。業者に適合表を確認してもらってください。築10年前後までが現実的な目安になります。
Q4. クリア塗装の費用はいくらですか?
30坪の戸建て・外壁のみで60万〜110万円が目安です。塗料グレードと外壁の面積で上下します。
Q5. クリア塗装は何回塗りますか?
2回塗りが基本です。無機やフッ素コーティングの難付着サイディングでは、専用下塗りを加えた3工程になります。光触媒コーティングは、この方法でも適用外です。
Q6. クリア塗装が白くなる原因は何ですか?
劣化した既存塗膜の上に直接塗ったことによる密着不良が主因です。下地の状態を見極めずに塗ると、数年で白濁が出ます。予防するには、劣化前に施工し、必要な下塗りを省かないことです。
Q7. クリア塗装ができないと言われました。柄をあきらめるしかないですか?
いいえ。WBアート(多彩仕上工法)なら、色あせた外壁でも柄を作り直せます。ダブルトーンという2色塗り分けも選択肢です。
Q8. 庄内エリアでクリア塗装・WBアートに対応していますか?
はい、対応しています。渡会塗装店は鶴岡市を中心に、庄内エリア全域で両工法を施工できます。お気軽にお問い合わせください。
まとめ
外壁塗装のクリアとWBアートの違いは、「今の柄を残す」か「柄を作り直す」かに集約されます。分かれ目は、外壁が劣化しているかどうかです。
クリア塗装が向くのは、築10年前後までの外壁です。チョーキング・ひび割れ・色あせが出たら、WBアートかダブルトーンに切り替える判断になります。
失敗を防ぐ鍵は3つ。難付着サイディングかどうかの確認、コーキングを後打ちする施工順序、そして劣化前に動くことです。
まず動くなら、外壁の北面を手でこすってみてください。白い粉が付かなければ、クリア塗装がまだ間に合う可能性が高い状態です。庄内エリアで判断に迷ったら、両工法を扱う完全自社施工の渡会塗装店の無料相談・お見積りまでご相談ください。




